ビーツという野菜を知っていますか?
「スーパーフード」と呼ばれる野菜の1つで、「奇跡の野菜」などとも呼ばれます。
奇跡は言い過ぎの気がしますが、とても栄養価が高く、これが奇跡だとか、スーパーフードと呼ばれる理由です。
東ヨーロッパなどでは良く食べられるのですが、日本では、どこでも買えるような野菜ではありません。
しかし、スーパーフードなどと称される優れた野菜。
興味が湧きませんか?
ここでは、ビーツについて取り上げます。
ビーツとはどんな野菜?
ビーツは、見た目が赤カブのような野菜です。
ビーツは、ヒユ科の植物であるビートの一種です。
ビーツは、ビートの中で根を食用とするために改良された特別な種類です。
英語では、日本で一般にビーツと呼んでいる野菜を、ビートルート、レッドビート、テーブルビートなどと呼びます。
ビーツは、根が深い赤紫色をしていて、球状の形をしています。
その形と言いい、色といい、赤カブに良く似ています。
しかし、ビーツはヒユ科の植物ですが、カブはアブラナ科の野菜ですから、全く別物です。
ビーツが使われる料理でとても有名なのは、ウクライナ料理のボルシチではないでしょうか。
ボルシチにはビーツが欠かせず、ビーツがなければ、ごく普通の野菜スープで、ビーツがボルシチをボルシチたらしめていると言えます。
ボルシチの特徴的な赤色も、ビーツによるものです。
ビーツはまた、ビタミンCを豊富に含むことも特徴です。
ビーツの味の特徴は?苦いしまずい?
ビーツはどんな味がするのでしょう?
苦い味なのでしょうか?
まずいのでしょうか?
ビーツは、根の分を食用に改良されたビートであり、テンサイも同じくビートの改良種です。
テンサイは、サトウダイコン(砂糖大根)などとも呼ばれ、ビートの砂糖用の品種です。
このことから分かるように、ビーツは実は甘いのです。
砂糖用に改良されたテンサイの糖分15%~20%には敵いませんが、10%以下の糖分を含み、これは、ニンジンやスイートコーンよりも多い糖分で、最も甘い野菜の1つです。
もちろん苦い要素は持っていません。
このような甘さから、ジュースにして飲むこともできます。
食感はイモに似ていて、煮込むとほくほくと、ジャガイモやサツマイモのような食感になります。
ビーツと赤カブとラディッシュとの違いは?
ビーツは、形がカブに似ていて、色が深い赤色であることから、赤カブと呼ばれることがあります。
このため、ビーツは赤カブの別名と思われがちです。
しかし、ビーツはニックネームが赤カブであるだけで、本物の赤カブとは別物です。
ヒユ科のビーツに対して、カブはアブラナ科アブラナ属の野菜で、本当の赤カブは、もちろんアブラナ科のカブの中で根が赤い品種です。
赤カブと呼ばれる野菜が、カブの根が赤いもの品種なのか、カブではないけどカブに似た赤いビーツを指すのか、勘違いしないようにしましょう。
ややこしいことに、ビーツは、ハツカダイコン(別名:ラディッシュ)とも混同されることがあります。
ラディッシュもやはり丸い形と鮮やかな赤色から、赤カブと呼ばれることがあります。
しかし、ラディッシュは、アブラナ科ダイコン属の野菜ですから、カブではありません。
当然、ラディッシュは、ヒユ科のビーツとも違います。
ラディッシュもビーツも、カブではないものの「カブ」の名を含んだ通称を持っているだけで、カブではありません。
まとめ
・ビーツは、見た目が赤カブのような野菜で、ビートという植物のうちの根を食用とするために改良された特別な種類です。
・ビーツは、砂糖用に改良されたテンサイと同じくとても甘い野菜です。
・ビーツは、赤カブと呼ばれることもありますが、見た目からそう通称されるだけでカブではありません。
・ビーツは、同じく赤カブとの通称を持つラディッシュ(ハツカダイコン)とも別物であり、ダイコンの一種ではありません。
コメント
ボルシチはウクライナ料理です><
ご指摘ありがとうございます!
修正しました。