バカラオという名前の料理を聞いたことがあるでしょうか?
バカラオは、スペイン語でタラという意味です。
スペイン語圏で、単にバカラオというと、元々はタラの意味ですが、食材の種類も指します。
それでは、バカラオとはどんな食べ物なのでしょうか。
バカラオという食べ物の意味や、バカラオを使った料理について紹介します。
バカラオというノルウェー料理の名前の意味は?
バカラオは、本来は、単に魚の種類としてタラを意味します。
しかし、バカラオと言う言葉は、魚のタラを指すとともに、バカラオ・エン・サラソンの省略した形として使われることが多いです。
バカラオ・エン・サラソンは、塩漬けの干したタラのことで、スペインやお隣のポルトガルなどで食されます。
ノルウェーのバカラオを使った料理は?
塩漬けの干しタラであるバカラオは、ノルウェーに伝わり、ノルウェーの料理にも使われます。
ノルウェーでも、バカラオは料理を指す言葉として使われています。
ノルウェーでは、バカラオは、有名な家庭料理で、家庭に深く浸透しています。
では、バカラオはどんな料理なのでしょうか?
バカラオは、トマトソースの煮込み料理で、煮込んだトマトソースにバカラオが具として使われています。
具に使われるバカラオに塩分が多量に含まれているので、塩味が濃い料理で、バカラオの皮から溶け出したゼラチンによって、スープはとてもとろとろしています。
パンを浸しながら食べることが多いです。
トマト以外にも、魚の干物、エビ、タマネギ、ジャガイモなどが多く使われます。
スープといっても、前菜のスープなどとは違って、この一品だけでお腹を満たせるほどのボリュームで、メインの料理として十分な役割を担えます。
スペイン料理バカラオ・アル・ピルピルとは?
バカラオは、もともとのスペインでも、様々な料理に用いられ、スープ、フライ、コロッケ、トルティージャなどの具材に使われます。
スペインでは、バカラオは、ニンニクとトマトソースで和えた食べ方が良く知られています。
中でも、バカラオ・アル・ピルピルという料理が有名です。
バカラオ・アル・ピルピルは、スペインの北部バスク地方を代表する料理です。
バスク地方はフランスとスペインにまたがっており、フランスで食文化が豊かなように、フランスの影響を受け、料理法に工夫があります。
フランスでは、様々なソースを料理に使う文化がありますが、その影響か、バスク地方の料理にもソースを使う料理が多いです。
バカラオ・アル・ピルピルも、バカラオをピルピルソースで煮込んだ料理です。
バカラオ・アル・ピルピルの唯一の必須の材料は、バカラオの他には、オリーブオイル、特にバージン・エキストラ・オリーブオイルとニンニクです。
タラの皮のゼラチン質とオリーブオイルが乳化して、豊かなとろみを持った料理です。
調理しているときにゼラチンが溶け出すに連れて出る音が、ピルピルと聞こえるのが、料理名の由来と言われています。
元々塩漬けしているタラであるバカラオを使っているので、特別な味付けをせずとも、好みで整える程度です。
まとめ
・バカラオは、単に魚の種類としてタラを意味しますが、バカラオ・エン・サラソン(塩漬けの干タラ)の省略形として使われることが多いです。
・バカラオは、ノルウェーの料理の名前でもあり、これは、バカラオを具に使ったトマトの煮込み料理で、ノルウェーの有名な家庭料理です。
・ノルウェー料理バカラオは、タラの皮のゼラチン質によって豊かなとろみを持っています。
・スペインでは、ピルピルと呼ばれるソースで煮込んだバカラオ・アル・ピルピルが有名です。
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