映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』では、物語の終盤に、ハリーとダンブルドアが洞窟に赴くシーンがあります。
そこで、ハリーは、ダンブルドアの命令で、嫌がるダンブルドアに謎の液体を飲ませ続けます。
この液体が一体何なのかの説明は映画ではなされていません。
これを飲まなければいけない事、飲むと相当苦しいことは映画から分かりますが、それ以上は、映画からでは良く分かりませんね。
あの液体は一体何なのか?
飲むとどうなるのか?
これらの点について説明します。
洞窟のシーンまでのあらすじ
ハリーとダンブルドアは、ヴォルデモートを倒すのに必要な分霊箱を入手しに、例の洞窟に向かいます。
ダンブルドアは、調査により、あの洞窟に分霊箱の1つが隠されていると予想します。
そして、ダンブルドアはハリーを連れて、洞窟に赴きます。
そこには湖があり、湖の真ん中に小島があり、2人は上陸します。
島には、石でできた器と、中には器を満たす何やら黒い液体が。
目的の分霊箱を手に入れるには、この黒い水を取り除かなければなりません。
謎の液体の正体は何?
あの液体は、ヴォルデモートが分霊箱を奪われないようにしかけた罠です。
液体は、容器ですくって捨てることによって取り除くということができません。
ヴォルデモートによって、そういう魔法がかけられています。
取り除く方法はただ1つ、飲み干すことだけです。
毒であることは火を見るより明らかですが、ダンブルドアは、それを理解し、自分が犠牲になることを決め、ハリーに告げます。
自分がこれからこの毒の水を飲むが、途中で自分がどんなに嫌がっても、飲ませ続けるようにと。
液体を飲んだ校長は、苦しみに悶え、もう嫌だと訴えます。
時には、殺してくれ、とまでせがみます。
死んだ方がましと思えるくらいの苦痛に襲われていることが分かります。
あの液体を飲んだ人には何が起こっているのでしょう。
黒い水のような液体を飲む効果は?
小説でも完全には描かれてはいませんが、あの黒い水の液体を飲むと、自らの最悪の記憶を呼び戻し、恐怖が襲ってきます。
ダンブルドアの最悪の記憶は、妹アリアナの死です。
若きダンブルドアは、弟のアバーフォースとグリンデルバルドと、3人で言い争いになり、3人の誰かが放った魔法で、アリアナを殺してしまいます。
ダンブルドアは、自分の身勝手がアリアナの死を招いたと一生後悔し、罪の意識にさいなまれ、許しを乞うていました。
アリアナではなく自分が死ぬべきだったと考えながら、生きてきました。
ダンブルドアの指が黒くなっている呪いも、アリアナの死に対する罪悪感から、冷静な判断を欠いた結果、受けたのです。
ダンブルドアにとって、アリアナの死はそれほどまでに、ダンブルドアの心に重くのしかかっているのです。
ダンブルドアが明言したわけではありませんが、ハリーは、黒い液体を飲んでダンブルドアが見た光景はアリアナの死の記憶だと考えています。
このため、ダンブルドアは、自分が悪かった、代わりに自分を殺してくれと訴えたのでした。
黒い液体は、さらに、飲んだ者の体内で灼熱のような痛みを起こします。
飲み終えたときには、喉が極端に乾き、映画でも、ダンブルドアは水をくれと訴えます。
しかし、これも罠であり、ハリーが試しても無駄だったように、水を魔法で呼び寄せることはできません。
唯一周りにある水は、湖の水です。
しかし、水に触れたとたん、水中に没していた死者たちが襲い掛かってきます。
普通、黒い液体を飲んだものは衰弱していますから、襲い来る死者たちに太刀打ちできません。
これが、ヴォルデモートが仕掛けた二重の罠です。
まとめ
・洞窟に置かれていた容器の中の謎の液体は、ヴォルデモートが用意したもので、飲み干すことでしか取り除くことができません。
・黒い水の液体を飲むと、最悪の記憶と記憶を呼び覚まし、体内で灼熱のようない激しい痛みが起こり、極端に喉が渇くようになります。
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