『ハリー・ポッターと死の秘宝』では、ハリーが物語の重要な鍵を握る灰色のレディという幽霊が登場します。
原作では、それまでにも登場しているのですが、映画では突然の登場です。
この幽霊は、一体何者なのでしょう。
灰色のレディことヘレナという名の幽霊は、どんな存在なのでしょう?
ヘレナがレイブンクローの髪飾りを壊したいのはなぜでしょう?
これらの点について紹介します。
映画でのヘレナの登場シーンとそれまでのあらすじ
幽霊であるヘレナの登場シーンは映画のパート2に収録されています。
ヴォルデモートを倒すために7つの分霊箱を破壊する必要があり、未発見の分霊箱を求めてハリーは、ホグワーツ城に戻ります。
ヴォルデモートは、歴史と由緒ある貴重なものを分霊箱に選ぶことに決めます。
ハリーとダンブルドアは、分霊箱がホグワーツ魔法魔術学校の4人の創設者ゴドリック・グリフィンドール、ヘルガ・ハッフルパフ、ロウェナ・レイブンクロー、サラザール・スリザリンのゆかりのものであるところまで推測します。
ハリーがホグワーツに戻った時点で残るはレイブンクローゆかりの何かです。
ハリーは、仲間の生徒たちの前で、レイブンクローゆかりの歴史ある何かを探していることを皆に説明し、それを見つける手がかりを皆に求めます。
そのとき、ルーナが、レイブンクローの髪飾りを挙げ、ハリーはそれを探すことに決めます。
レイブンクロー生たちは、髪飾りのことを知ってはいますが、何百年前に失われたという言い伝えを皆、信じています。
手がかりはもうないと思えたところで、ルーナが、歴史ある古いことなら、幽霊に聞けばよいと助言します。
その幽霊こそが灰色のレディことへレナです。
灰色のレディことヘレナという幽霊は何者?
映画では初登場ですが、灰色のレディとは何者でしょう?
ホグワーツの4つの寮には、専属のゴーストがいます。
映画では、第1作目の『ハリー・ポッターと賢者の石』で4人とも登場します。
原作ではちょこちょこ登場するのですが、メイン・ストーリーには絡まないため、映画では、「賢者の石」で登場したっきりです。
しかも、映画の中で名前が明かされるのは、グリフィンドールのゴーストであるほとんど首なしニックだけですし、4人のゴーストがそれぞれの寮にゆかりがあることも説明されません。
スリザリン寮のゴーストは、血みどろ男爵で、こちらです。
ハッフルパフ寮のゴーストは、太った修道士で、こちらです。
そして、レイブンクロー寮のゴーストが、灰色のレディことへレナです。
「賢者の石」での登場シーンの画像はこちらです。
一緒にいる男性は、ほとんど首なしニックですね。
ヘレナは、フルネームをヘレナ・レイブンクローと言います。
そうです。
ヘレナは、学校の創始者の1人ロウェナ・レイブンクローの家系の人物で、それどころか、ロウェナの娘なのです。
ヘレナも存命中は、レイブンクロー寮に属し、学校で母ロウェナから魔法を教わっていました。
命を落とした後も幽霊としてホグワーツにとどまり続けています。
ヘレナがいつから幽霊としてホグワーツにいるのかは分かりませんが、創始者の娘ですから、ほぼホグワーツの設立からのホグワーツの歴史を知っている存在です。
そんなヘレナであれば。創始者ロウェナ・レイブンクローのゆかりのものについて何か知っていても不思議ではないですよね。
むしろ尋ねる相手として適任です!
ヘレナがレイブンクローの髪飾りを壊したいのはなぜ?
分霊箱にされた髪飾りは、ヘレナの母ロウェナの持ち物でした。
しかし、ヘレナは優秀な母を超えたく、付けると賢くなると言われていた髪飾りを母から盗み、逃亡します。
母と娘の関係はうまくいっていなかったようです。
その後、ロウェナは病気で亡くなり、ヘレナも亡くなります。
そんな嫉妬していた母の持ち物であった髪飾りを壊したいと望んだのだと思われます。
しかし、ヴォルデモートは、ヘレナに髪飾りを破壊すると嘘をつき、分霊箱にしてしまいます。
ヘレナは、分霊箱にされることで汚された上にもともと壊したかった髪飾りを、ますます破壊したいと強く望んだようです。
このヘレナの思いに、ハリー髪飾りを壊したい希望が届き、ヘレナはハリーに髪飾りを在りかを教え、ハリーは髪飾りの破壊に成功します。
まとめ
・ヘレナはレイブンクロー寮の幽霊で、名前の紹介こそありませんが、映画「賢者の石」にも出ています。
・ヘレナは、母への嫉妬から、母の持ち物であった髪飾りを壊したいと望んだのだと思われます。
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