ペパーミントティーは、ペパーミントの葉で淹れたハーブティーです。
ペパーミントという名を聞いたことが無くても、ミントがどういうものかは、皆さん知っていると思います。
というのも、歯磨き粉や、チューインガム、筋肉痛を抑える薬に入っているからです。
あのスーとする香りは、ペパーミントの主成分によるものです。
そんな清涼感溢れるペパーミントや、ペパーミントティーについて紹介します。
ペパーミントの特徴
学名 | Menta piperita |
分類 | シソ科ハッカ属 |
和名 | セイヨウハッカ、コショウハッカ |
ティーに使う部分 | 葉 |
主要成分 | 精油、フラボノイド、タンニン、フェノール酸 |
ペパーミントの植物としての特徴
ペパーミントはシソ科ハッカ属の多年草で、和名はセイヨウハッカまたはコショウハッカです。
成長すると、60cm程度、大きいものでは1m程度になります。
ペパーミントは、同じくハッカ属のスペアミントとウォーターミントの交雑種であるといわれています。原産地は、ヨーロッパ大陸で、今日では、世界中の多くの地域で広く栽培されています。
私たちにとって効能を持つ植物であるにも関わらず、生命力が非常に強い特徴を持っていて、栽培が容易で、雑草なみとまで称されるほどです。
1株からでもあっという間に増殖します。
ペパーミントの歴史
ペパーミントやスペアミントなどのシソ科ハッカ属の植物は、古くから使用されてきました。
古代ギリシャやローマで、浴用の芳香剤として使われたり、また、清涼感のある風味から、食物や飲料の香味付けに使われたりしていました。
日本には江戸時代の頃に伝えられました。
ペパーミントの有用な特徴や用途など
ミントには、ウォーターミントなど、多くの種類がありますが、中でも、ペパーミントは、メントールを多く含有しています。
ミントの目の覚めるような香りはメントールと言う成分によるものです。
ペパーミントは、メントールを主成分として含んでいて、香りが強い特徴を持ちます。
この香りが、気分をリフレッシュさせたり、集中力を高めたり、気力を回復したりといった効能をもたらします。
歯磨き粉に多用されていることから分かるように、口臭の予防にも役立ちます。
ペパーミントの和名が「セイヨウハッカ」であることから予想が付くように、日本には「ハッカ」があります。
これは、ニホンハッカと呼ばれます。
ペパーミントのメントール含有量は高く、最も多くのメントールを含んでいると考えられがちですが、実は、ニホンハッカの方が多くのメントールを含んでいます。
ペパーミントは、香り以外にも効能を持ちます。
食べすぎや飲みすぎなどで胃腸の調子が悪いときに消化を助けてくれます。
吐き気を抑制したり、発汗を促進して体を冷やしたり、といった目的でも使われてきました。
ペパーミントティーの作り方
ペパーミントティーの作り方を紹介します。
ペパーミントティーの材料
ペパーミントティーの材料は、ペパーミントの花です。
ドライタイプのものでも、フレッシュタイプのものでも使えます。
ペパーミントティーの淹れ方
ドライのペパーミントを使う場合は、1杯分の150ml~180mlに対して、砕いた乾燥ペパーミントの葉をティースプーン1杯分が目安です。
砕いていない乾燥したハーブを使う場合や、フレッシュの場合は、6枚ほどの葉が1杯分の目安の分量です。
ドライの場合もフレッシュの場合も、お湯を注いでから2分~3分間、成分の抽出のために待ちましょう。
ペパーミントティーは、長い時間蒸らすと、甘味が出るようになります。
甘みを出したい場合は、5分以上、抽出時間を取って下さい。
ペパーミントティーの水出しついて
ペパーミントは葉が柔らかいので、水出しで淹れることができます。
水出しの場合は、お湯で淹れる場合よりも多い量のハーブを使います。
目安としては、1杯分の150ml~180ml当たり、ティースプーン1.5杯か2杯です。
砕かない葉を使用する場合は、10枚から12枚ほどが必要になります。
水出しするには、常温の水を使いましょう。
抽出には、熱湯よりも多くの時間が過かかり、2時間ほどです。
冷水で淹れることもできますが、抽出に時間がかかり、その場合は、4時間ほど取りましょう。
ハーブティーを水出しで淹れても、抽出される成分はホットの場合と大きくは変わりません。
しかし、渋み成分が出にくくなります。
このため、口当たりがやわらかく、まろやかになり、飲みやすくなります。
ペパーミントティーの特徴
ペパーミントティーの特徴を紹介します。
ペパーミントティーの味と香りについて
ペパーミントティーの特徴は、なんといってもメントールの味と香りです。
お湯を注いでしばらくすると、メントールの爽やかな香りが漂います。この香りを嗅ぐだけでも頭がすっきりします。
口に含むと、メントールの清涼感が口いっぱいに広がります。
この清涼感は、結構強いので、初めての人は驚くかもしれません。
基本的に味はしません。
これは、ハーブティーの多くに共通の、香りと効能を楽しむという特徴によるものです。
ペパーミントティーのおすすめの飲み方
ペパーミントは、シングルで飲むと、清涼感を堪能できるのでおすすめです。
メントールの風味が強すぎると感じる場合は、ハーブの量を少なめにして薄めに淹れたり、他のハーブとブレンドすると良いでしょう。
ブレンドには、レモンの香りが爽やかなレモングラスや、レモンバームと組み合わせると、爽やかさと清涼感を味わえます。
牛乳が好きな方は、ホットミルクと混ぜるのもおすすめです。
ペパーミントティーは、その強い清涼感から、冷やして飲むのもおすすめです。
ペパーミントティーの効果・効能について
ペパーミントティーの効果や効能にはどのようなものがあるでしょう。
ペパーミントティーの主要な成分
ペパーミントティーの主要な成分は、精油、フラボノイド、タンニン、フェノール酸です。
精油は植物の香り成分で、ペパーミントの精油の主な成分は、メントールです。
フラボノイドは、植物が色を出すための成分です。
タンニンは、渋み成分ですが、ペパーミントティーでは、気になるほどのものではありません。
ペパーミントティーにカフェインは含まれている?
ペパーミントティーにはカフェインは含まれていません。
このため、寝る前でも安心してペパーミントティーを楽しめます。
ペパーミントティーの効能
ペパーミントティーは、メントールの刺激によってが、頭や心をすっきりさせたり、集中力を高めたり、眠気覚ましといった効能をもたらします。
ペパーミントティーは、胃腸の調子を整える効能も持ちます。
メントールの香りで口臭を予防する効果も期待できます。
ペパーミントティーを飲むおすすめのタイミングについて
ペパーミントティーは、すっきりとした清涼感が魅力ですから、頭がモヤっとするとき、目を覚ましたいときがおすすめです。
目覚めた後や午後の眠気覚ましに試してみてはどうでしょうか。
メントールによって気分がしゃきっとするので、仕事や作業の合間などにリフレッシュしたいときなどに飲むのも良いです。
カフェインが苦手だったり取りなかったりする人で目を覚ましたいときや、頭をすっきりさせたいときにもおすすめです。
胃腸の調子を整える効能を持ちますから、胃腸の調子が悪いときや、食後などに飲むのもおすすめです。
まとめ
・ペパーミントは、強い香りと清涼感をもたらし、胃腸の調子を整える効能を持ちます。
・ペパーミントティーは、頭をすっきりさせたいとき、目を覚ましたいとき、胃腸の調子を整えたいとき、食後などに飲むのがおすすめです。
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