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映画『メリー・ポピンズリターンズ』のストーリー・内容には原作がある?元ネタについても

映画

ミュージカル映画の大傑作『メリー・ポピンズ』。

誰しも見たことはなくても名前くらいは聞いたことがある映画でしょう。

『メリー・ポピンズリターンズ』は、約半世紀ぶりの続編です。

前作と同様に、楽しいミュージカル映画となっています。

そんな『メリー・ポピンズリターンズ』のストーリーや内容には、何かの原作があるのか?

元ネタはあるのか?

これらの点について紹介します。

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前作『メリー・ポピンズ』のストーリーと内容に原作はある?

『メリー・ポピンズ』のストーリーは映画のオリジナルで、映画のために書かれた脚本からできています。

しかし、映画の題名や、設定、世界観、エピソードなどは、完全な映画のオリジナルではありません。

これらは、原作の小説に基づいています。

原作の小説『メアリー・ポピンズ』は、イギリスの作家パメラ・L・トラヴァースによる児童文学のシリーズです。

映画の「メリー」とは違って「メアリー」となっていますが、英語では同じMaryで、単にカタカナ表記の揺れです。

小説の『メアリー・ポピンズ』は、全部で8作が刊行されました。

日本でも、全作の翻訳本が販売されています。

巻によっては、日本版の題名も異なり、最も多くの異なる翻訳者が手にかけた1作目は、8種類にも及びますが、代表的なものは以下の通りです。

・Mary Poppins (1934)
『風にのってきたメアリー・ポピンズ』

・Mary Poppins Comes Back (1935)
『帰ってきたメアリー・ポピンズ』

・Mary Poppins Opens the Door (1943)
『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』

・Mary Poppins in the Park (1935)
『公園のメアリー・ポピンズ』

・Mary Poppins From A–Z (1962)
『メアリー・ポピンズAからZ』

・Mary Poppins in the Kitchen (1975)
『メアリー・ポピンズのお料理教室―おはなしつき料理の本』

・Mary Poppins in Cherry Tree Lane (1982)
『さくら通りのメアリー・ポピンズ』

・Mary Poppins and the House Next Door (1988)
『メアリー・ポピンズとお隣さん』

8作に及ぶのですが、必ずしも通しでストーリーが続くというわけではなく、ショートストーリーがたくさん収録されているような作りとなっています。

小説版は、そもそもミュージカルではなく、登場人物の性格や設定なども異なります。

ストーリーも小説のものとは全然異なります。

小説と映画は全く別物と考えた方が良いくらいです。

ただし、映画『メリー・ポピンズ』は、小説の1作目『風にのってきたメアリー・ポピンズ』の中のエピソードをいくつか使用して描いています。

例えば、メアリー・ポピンズが東風に乗って空からこうもり傘でバンクス家にやってくることや、メアリー・ポピンズと子どもたちが空中でお茶をする話などがそうです。

映画が則ったストーリーが原作にあるわけではありませんが、内容の一部やエピソードは原作に基づいています。

しかし、『風にのってきたメアリー・ポピンズ』の中のエピソードのうちで、映画『メリー・ポピンズ』で描かれているのは少なく、2割ほどです。

さらに、残りの7冊の原作小説のエピソードは使用されていません。

『メリー・ポピンズリターンズ』のストーリーと内容に原作はある?

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『メリー・ポピンズ』のストーリーが基づく原作がないのと同様に、『メリー・ポピンズリターンズ』のストーリーも、原作小説にそのまま描かれているものではありません。

一方で、2015年9月14日に後に『メリー・ポピンズリターンズ』となる『メリー・ポピンズ』続編の制作が報じられたとき、小説のシリーズの残りの7冊に基づいていることも伝えられました。

『メリー・ポピンズリターンズ』の制作者たちは、オリジナルの脚本を製作しています。

ただし、脚本の制作には、『風にのってきたメアリー・ポピンズ』以外の7冊の中のエピソードを大いに参考にしたそうです。

アイデアなどを原作から得て、そこからストーリーを構築したそうです。

そもそも、『メリー・ポピンズリターンズ』は、前作から25年後にメリー・ポピンズがバンクス家に戻ってくる物語ですが、小説にはそういう設定はありません。

しかし、小説の2作目が25年後ではないものの『帰ってきたメアリー・ポピンズ』ですから、この小説から『メアリー・ポピンズリターンズ』でメリー・ポピンズが戻ってくる設定を使用したことは明らかです。

こんな感じで小説の設定やエピソードを利用しています。

『メリー・ポピンズリターンズ』の元ネタは?

ここまで紹介しましたように、映画の元ネタは小説です。

映画は、一部の設定やエピソードには小説のものを使用していますが、メリー・ポピンズの性格がだいぶ違っていたり、ミュージカルになっていたりと、小説とは結構違います。

小説は映画の原作というより、ネタを提供する役割を果たしているという方が正確かと思います。

まとめ

・前作『メリー・ポピンズ』のストーリーと内容は、小説の1作目の内容を利用していますが、小説に準拠しているわけではありません。

・『メリー・ポピンズリターンズ』のストーリーと内容は、小説の残りの7作を利用して作成されましたが、やはり、小説にそのまま基づいているわけではありません。

・『メリー・ポピンズリターンズ』は、小説を利用しているものの、アイデアを得ることにとどまり、小説は原作というよりネタの提供源として役立っています。

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