世界中で大人気の小説『ハリーポッター』シリーズ。
『ハリーポッターと死の秘宝』は、シリーズの全7年の最後の1年を描いています。
映画『ハリーポッターと死の秘宝』は、原作のストーリーを踏襲しています。
その中で、ハリーたちが、マルフォイ邸の地下牢に閉じ込められて出られないシーンが登場します。
ここで、疑問が生じます。
「姿くらましすればよいのでは?」
しかし、これはできないのです。
ところがドビーが、ハリーたちを助けに姿現しで地下牢に現れます。
これはどうしてでしょう?
ハリーたちが地下牢から姿くらましできないのにドビーができる理由は?
この点について解説します。
ハリーたちがマルフォイ邸の地下牢に閉じ込められた経緯
死の秘宝では、ヴォルデモートに仕えるデスイーターたち以外にも、「スナッチャー」と呼ばれる集団が、ヴォルデモートに従って混血の人種を探しています。
ハリー、ロン、ハーマイオニーは、スナッチャーに見つかり、捕らえられます。
ハーマイオニーの機転や、意外にもドラコの協力によって、ハリーは、ハリー本人であると気づかれる最悪の事態は避けられましたが、マルフォイ邸の地下牢に監禁されることになります。
そこには、学友のルーナや、杖職人オリバンダーもいました。
ハリーたちが地下牢で姿くらましで逃げられない理由
ハリーたちは、おなじみの姿くらましで地下牢から逃げられそうですよね?
姿くらましは、魔法省主催の検定試験に合格した17才以上の魔法使いだけが仕える魔法です。
地下牢に連れてこられた時点で、ハリー、ロン、ハーマイオニーや、ルーナも、姿くらましは使えるようになっています。
しかし、地下牢では姿くらましも、もちろん姿現しもすることはできません。
理由は、地下牢で姿くらましが使えないようになっているからです。
おそらく、魔法で姿くらましと姿現しが禁止されています。
他にも、ルーナやオリバンダーが、あらゆる方法で脱出を試みても成功しませんでした。
他に姿くらましや姿現しができない場所としては、ホグワーツの敷地内が有名ですね。
『ハリーポッターと謎のプリンス』の終盤で登場した、ダンブルドア校長とハリーが訪れた洞窟からも姿くらましができません。
「謎のプリンス」の原作には、生徒たちが姿くらましと姿現しを講義の中で練習するときだけ、練習場所での呪縛を解いた、との発言があり、ホグワーツで姿くらましと姿現しを使えないのは魔法によるものであることが明かされています。
マルフォイ邸の地下牢もそうであるように、姿くらましと姿現しを禁止する魔法を場所にかけることができるようです。
地下牢で姿くらましができないようにしておくのは、地下「牢」ですから、当然ですよね。
姿くらましが自由にできたら、「牢」の意味がありません!
このことは、原作では、ルーナが姿くらましを試したけど、できなかったと発言しています。
ロンも試してみますが、やはりできません。
途方にくれているハリーたちですが、そこに屋敷しもべ妖精ドビーが突如現れます。
ドビーが地下牢に来られる理由は?ハリーたちが姿くらましできないのになぜ?
ドビーなどの屋敷しもべ妖精たちも、魔法使いの人間たちと同様に魔法を使えます。
しかし、屋敷しもべ妖精の使う魔法は、魔法使いが使う魔法と系統が違うのです。
このため、屋敷しもべ妖精たちは、魔法使いによって施された魔法に干渉されずに、自分達の魔法を使うことができます。
このため、魔法使いによって魔法使いが姿くらましや姿現しを禁止する魔法がかけられている場所であっても、屋敷しもべ妖精たちは、姿現しや姿くらましができるのです。
小説の『ハリー・ポッターと謎のプリンス』でも、シリウスの生家に仕えていた屋敷しもべ妖精クリーチャーが、ダンブルドアとハリーが訪れた洞窟を訪れてから、姿くらましで帰宅したと発言しています。
また、同じく「謎のプリンス」で、ドビーとクリーチャーがホグワーツの医務室やグリフィンドール談話室に姿現しで登場するシーンが描かれています。
ドビーの屋敷しもべ妖精ならではの力によって、ルーナやオリバンダーは、ドビーにつかまって姿くらましで地下牢から無事脱出します。
まさにドビーが窮地を救ってくれたのです。
まとめ
・ハリーたちは、かけられた魔法の力によって、マルフォイ邸の地下牢から姿くらましすることができませんが、ドビーには自由にできます。
・理由は、ドビーのような屋敷しもべ妖精たちの魔法は、魔法使いの魔法とは違っているからです。
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