ポルボロンというお菓子を知っているでしょうか?
ポルボロンは、スペイン発祥のお菓子で、他にもスペインの文化が輸入された中南米やフィリピンなどでも食べられています。
スペインでは、クリスマスの時期によく食べられます。
ポルボロンとは、一体どんな食べ物なのでしょうか?
ここでは、ポルボロンについて、意味や味、ポルボローネとの違いを含めて紹介します。
ポルボロンの名前の意味は?
ポルボロンは、スペイン発祥のお菓子で、その名前もスペイン語です。
ポルボロンという名称は、塵や埃やパウダーを指すスペイン語「ポルボ(polvo)」に由来します。
ポルボロンはとてももろいお菓子で、そのもろさから、ぽろぽろと粉末のように簡単に崩れることから、その名が付きました。
ポルボロンとはどんなお菓子?由来は?
ポルボロンは、発祥の地スペインと、伝来先の地では、特徴が異なります。
ポルボロンは小麦粉と砂糖で作られた焼き菓子で、とてももろい特徴を持っています。
スペインのポルボロンには、ラードが入っていることが特徴で、ナッツ類、中でもアーモンドが多くの場合、含まれています。
牛乳が加えられることもあります。
円や楕円の形をしていることが多く、表面に粉砂糖がまぶしてあることもあります。
ポルボロンは、スペインの全土で人気があるお菓子で、スペインのポルボロンのほとんどは、アンダルシア州で生産されています。
ポルボロンを指して、マンテカードと呼ばれることがありますが、マンテカードは「バターできたという」後に由来し、バターを含んだお菓子全般を指します。
そして、ポルボロンは、マンテカードの一種ということになります。
ポルボロンは、以前は、クリスマスに向けて9月から1月まで、売られたり、食べられたりしていましたが、今では、一年中買うことができます。
ポルボロンの味や食感は?
ポルボロンは、その名の通り、とてももろいお菓子です。
スーパーなどで手軽に手に入るものは、飴のように一口サイズに包み紙で放送されていますが、大きめのものをナイフで切ろうとすると、もうぽろぽろと崩れるほど、崩れやすく繊細です。
口に入れても、入れた瞬間から、ぽろっと崩れて溶け出します。
口の中ではアーモンドの香りが口いっぱいに広がります。
甘さは、もちろん好みによりますが、日本人の口にも甘過ぎず、ちょうど良い甘さです。
ちょうど良い甘さで、口の中で解けるような質感ですから、ついつい、食べる手が止まらなくなってしまうかもしれません。
ポルボロンとポルボローネの違いは?
ポルボロンと良く似たお菓子でポルボローネと呼ばれているものがあります。
特に日本では、ポルボローネというお菓子を良く見かけます。
ポルボロンとポルボローネは何がどう違うのでしょうか?
この2つの違いははっきりしていませんが、2つの説があります。
この小麦粉と砂糖で作られたもろい焼き菓子は、発祥の地スペインでは、ポルボロンと呼ばれます。
1つ目の説は、ポルボロンの複数形に関係します。
スペイン語でポルボロン(polvoron)の複数形がpolvorones(ポルボローネス)となって末尾に「es」が付きます。
しかし、これを見たり聞いたりした、スペイン語を解さない人が「s」だけが複数形を現すと考えて、単数形を「polvorone」、つまり「ポルボローネ」と呼んだということが考えられます。
スペインでは、ポルボローネと呼ばれることはまずありません。
2つ目の説は、このオリジナルのポルボロンが、日本に伝来し、その後、日本人の好みに合うように味や風味や食感などが、改良され、これがポルボローネと呼ばれるようになった言うものです。
日本用のカスタマイズのときに、形も本来のものから変わったポルボローネがあります。
本場スペインでのポルボロンは、円または楕円状で、分厚いクッキーのような形状であることがほとんどです。
他の形状はお目にかかりません。
一方で、日本でのポルボローネは、一口サイズの角が取れた立方体だったり、球形だったり、ドーム状だったりしていることがよくあります。
このように日本では、ポルボロンとポルボローネが存在しますが、小麦粉と砂糖で作られたぽろっと崩れやすい焼き菓子という点で、基本的には同じものです。
まとめ
・ポルボロンの「ポルボ」は、スペイン語でパウダーの意味で、ぽろぽろと崩れやすいやわらかい特徴に由来します。
・ポルボロンは小麦粉と砂糖で作られた焼き菓子で、ラードが入っていることが特徴的で、ナッツ類、中でもアーモンドが多くの場合に含まれています。
・ポルボロンは、口に入れた瞬間から崩れて溶け出し、アーモンドの香りが広がり、ちょうど良い甘さを持ちます。
・ポルボロンとポルボローネは基本的に同じもので、はっきりと定まった違いはありませんが、ポルボローネが日本向けの改良版につけられていることが多いです。
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