ピンチョスという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
日本でも定着してきたバル。
そこで、お酒のおつまみとして出される品です。
バルに行ったことがない人は聞いたことがないかもしれません。
ピンチョスとはどこの国のどんな料理なのでしょうか?
ピンチョスの意味や由来は?
これらの点について紹介します。
ピンチョスの名前の由来と意味は?
ピンチョスは、スペイン語でピンチョの複数形で、ピンチョは「串」の意味です。
ピンチョスは、その名前にもなっているように、串や楊枝で食材を刺して提供するということに由来しています。
ピンチョスはどこの国の料理?
ピンチョスは、スペインの料理です。
ピンチョスは、スペイン料理や、スペインとフランスにまたがるバスク地方の料理として有名です。
しかし、中南米にもピンチョスという料理があります。
プエルトリコ、ホンジュラス、エクアドルなどのピンチョスは、スペインのピンチョスとは違います。
一般にピンチョスといえば、スペイン料理のピンチョスの方が有名ですが、中南米の方や中南米では違うことを覚えておくと役に立つ時が来るかもしれません。
ピンチョスは、タパスと同様に、スペインの居酒屋バルで出される、おつまみ、軽食、おやつ、前菜として食べられる料理です。
ピンチョスは、「串」という名前から分かるように、様々な食材を串にさして、つまんで食べる料理です。
串は、食材を重ねて串で留めて崩れないようにしたり、野菜をハムでくるんでハムが広がらないように串で留めたりするといった形で使われます。
スライスしたパンの上に、食材を乗せて、串で固定するのも好まれています。
ピンチョスは、同じくスペインの軽食タパと似ていて、タパの一種と言えますが、大きな違いがあります。
タパが「ふた」を意味していて、元々飲み物に汚れが入らないようにスライスしたパンでふたをしていて習慣に、一緒に食べる食材を提供し始めたことに由来して、タパが皿で出される料理を指します。
一方のピンチョスは、串で止めた料理です。
ただ、最近は、串や楊枝でパンに留めておかない料理もピンチョスと呼ばれます。
串を使わないと、タパと区別がつかなくなり、現在は、ピンチョスはタパと同義語として使われるようにもなっています。
ピンチョスで使われる具材は、ほぼあらゆるものが可能ですが、ハム、スモークサーモン、マグロ、イワシの油漬け、アンチョビなどの魚、オムレツ、肉詰めピーマン、コロッケなどのおかず、オリーブ、青唐辛子の酢漬け、ピクルスなどの野菜などがよく使われます。
ピンチョスの発祥は?
発祥には、サン・セバスチャンという村のバルで、青唐辛子やアンチョビなどの瓶に詰められている食材を串にさして振舞ったのが始まりという説があります。
他には、バスク地方の豚肉の串焼きが起源ともいわれています。
真相は分かりませんが、サン・セバスチャンは、今でもピンチョスが売りのバルがひしめいています。
ピンチョスは、つまんで食べられる手軽さや、食材を自由に組み合わせるという楽しさから、スペイン全土に広がりました。
日本に広まってきたバルでもピンチョスを見かけます。
まとめ
・ピンチョスは、「串」という意味で、色々な食材を串で刺して、つまんで食べる軽食です。
・ピンチョスは、スペインの料理で、中南米のピンチョスとは違う料理です。
・ピンチョスは、サン・セバスチャンが発祥との説があり、サン・セバスチャンは現在でも種類豊富なピンチョスを振舞うバルでひしめいています。
コメント