フィデウアという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
フィデウアとは、スペインの料理の1つで、スペイン人にとって代表的なスペイン料理の1つです。
しかし、日本では、あまり知られていませんね。
フィデウアとはどんな料理なのでしょう。
フィデウアとはどんなスペイン料理なのか?
フィデウアと、一見似ているパエリアとの違いは?
これらの点について紹介します。
フィデウアとはパスタを使用したスペイン料理
フィデウアは、スペインの代表的な料理です。
見た目はパエリアに良く似ています。
遠くから見ると、違いは良く分かりません。
それもそのはずで、フィデウアはパエリアの一種といってよい料理で、パエリアの変種といったところでしょうか。
パエリアは、おそらく日本で一番良く知られているスペイン料理ではないでしょうか。
パエリアは、米の一大産地であるバレンシア地方発祥の、米、野菜、魚介類、肉などを、スープとともに炊き込む料理です。
パエリアはもともとスペインの地方のバレンシアの言葉でフライパンを意味し、平底の浅くて丸いフライパンで、野菜、魚介類、肉などの食材をたっぷり使って炒めてから、水と米、サフランを加えて炊き上げる料理です。
このように、パエリアは、もともとは、米を使った料理ですが、フィデウアは、米の代わりにパスタを使っています。
イタリアとの貿易が活発になるにつれて、イタリア料理がスペインの伝統的な料理に取り込まれるようになりました。
その過程で、イタリア人が好むパスタを、パエリアの材料に使うことで、フィデウアが生まれたと言われています。
お米を用意し忘れた漁師が、売れ残った魚で料理をしようとしたときに、パスタでお米のかわりにしたのが始まりとも言われます。
いずれにせよ、スペインの食文化にイタリアの文化が組み合わさった料理ですね。
しかし、今では、スペインにすっかり定着しています。
麺を使っていることから、バレンシア語で「大量の麺」を意味する言葉から名づけられました。
フィデウアで使うパスタは、特に特殊で、フィデオと呼ばれる長さが1cm~3cm程度の短いパスタを使います。
パエリアと同様に、フィデウアには、えび、魚、貝類が具としてよく使用されます。
フィデウアとパエリアの違いは?
フィデウアは、パエリアをアレンジした料理であり、パエリアを元にしています。
このため、フィデウアは、パエリアに良く似ています。
しかし、フィデウアは、パエリアと、メインとなる食材が違います。
パエリアは米を使うのに対し、フィデウアはフィデオという短いパスタを使います。
フィデウアでとても短いパスタを使うのは、フィデウアがパエリアの米の代わりとしてパスタを使ったことが原因かもしれませんね。
メインとなる具が違っていることを除けば、フィデウアとパリエアは同じです。
見た目が良く似ているのもうなずけますね。
フィデウアは、ちょうど、パスタパエリアと呼べる料理です。
作ってみると、パエリアは米を使うのに対して、フィデウアはパスタですから、調理時間が短くて済みます。
パエリアは発祥のバレンシア地方でよく食べられていますが、フィデウアはカタルーニャ地方で好んで食べられています。
まとめ
・フィデウアは、パエリアに良く似たスペインの料理です。
・パエリアと同じく、野菜、魚介類、肉などの食材をたっぷり使って炒めていためて、水やサフランを加えて炊き上げる料理です。
・フィデウアとパエリアの違いは、パエリアは米を入れるのに対し、フィデウアは短いパスタを入れます。
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