ティム・バートン監督により実写版として蘇った映画『ダンボ』。
原作と実写はいろいろと異なりますが、主人公ダンボは当然ながら、他には、母親やサーカス団長などは原作からの引き続きの登場です。
シーンについても、原作のものをそのままただ実写化しただけでありません。
そうすると、原作アニメ版とのシーンの違いが気になりますね。
アニメ版で印象深いシーンは実写版で登場するのか？
あのピンクエレファントの恐怖のトラウマシーンは再現されているのか？
これらについて気になり調べたので、紹介します。
アニメ版の印象的なシーンは実写版で登場する？
実写版のダンボは、アニメ版に登場した重要なキャラが登場しなかったり、逆に実写版オリジナルのキャラが登場したりします。
このため、原作アニメ版で重要なシーンを、そのまま実写版で描くことができません。
ですから、アニメ版で描かれた記憶に残るシーンも多くは登場しません。
しかし、アニメ版そのままではなくても、原作のシーンが、違った設定や状況、登場人物とともに登場します。
実写版では、設定やストーリーの変更により、これらのシーンの多くはそれほど重要ではないのですが、ティム・バートン監督や制作側による原作のオマージュです。
これらのシーンを紹介します。
ネズミのティモシー
原作アニメでは、独りぼっちのダンボに寄り添い、ダンボの空飛ぶ能力を引き出し、果てはダンボのマネージャーとしてハリウッドと契約するネズミのティモシーが登場します。
無くてはならない役柄なのですが、実写版では登場しません！
しかし、ティモシーと同じ格好をしたネズミが、ほんの少しだけ登場します。
サーカス団と一緒にいる少年ジョーと少女ミリーが、ダンボに見せるために連れてきた、サーカス団のネズミです。
ただし、ティモシーと同じ服装ですが、普通のネズミであって、アニメ版のように話したり、ダンボの相棒を務めたりすることはありません。
ティモシーが出演しなくて残念に思っている方には朗報ですね！
ピンクエレファントの怖いトラウマシーン
原作アニメ版で、子どもたちを恐怖のどん底に陥れたあのトラウマシーン。
誤って酒を飲んでしまったダンボが見る幻覚の中で登場しますね。
ピンクの象を始め、奇怪な生き物たちが、行進したり、踊ったりする映像です。
英語では、ドラッグでおかしくなっている状態をかつて「ピンクの象を見る」と言っていて、これに由来するようです。
あの映像を見ながら、ダンボが知らずに空を飛んで木の上で目を覚ますことから、空を飛ぶきっかけのような意味付けがあるのかもしれませんが、映像自体は不気味で意味が分からず、しかも無駄に長い！
実写版には、あのピンクエレファントが登場します！
しかし、安心してください。
アニメ版のような意味不明の気持ち悪さはなく、幻想的な映像です。
制作者たちも、このシーンは、良かれ悪かれ、思い入れがあったのでしょう。
実写版で改良されての再登場です。
黒い羽根のシーン
アニメ版では、ダンボは、カラスたちから空を飛べるようになるという魔法の黒い羽根を授かり、この力で初めて自力で空を飛びます。
実は、この羽根は、何の変哲もないただの羽根で、無くてもダンボは空を飛べます。
しかし、ダンボが自分で空を飛び、自信を持つことになるのに役立つ大事なアイテムです。
実写版では、しゃべるカラスは登場しませんから、羽根を授けるキャラはいません。
しかし、実写版でも黒い羽根は登場します。
初登場は、ダンボが黒い羽根を吸い込むシーン。
しかも、これは、ダンボがジョーとミリーの前で初めて宙に浮くシーンの直前。
黒い羽根と宙に浮くダンボのつながりが、違った形でしっかりと描かれています。
監督や製作者たちの原作への思い入れがうかがえますね。
ダンボが檻に閉じ込められた母親と鼻を絡めるシーン
原作では、檻に閉じ込められたダンボの母親が、鉄格子から鼻を出して、外にいるダンボと鼻を絡め合うシーンがあります。
人間が手を伸ばし合って、相手の存在を確かめ合うのと同じですね。
この親子の悲しさを描くシーンも、実写版で登場します。
アニメ版で描かれた記憶に残る数々のシーンが、形は違えども、再現されていますね。
まとめ
・ネズミのティモシーは登場しませんが、同じ服装をした普通のネズミが映るシーンがあります。
・ピンクの象が、幻想的なシャボンで作られたものとして登場します。
・原作でダンボが自力で空を飛ぶきっかけになる黒い羽根が登場するシーンがあります。
・ダンボと母親が檻の鉄格子越しに鼻を絡め合うシーンがあります。
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