アイスバインという料理を知っていますか?
アイスバインは、ドイツを代表する料理です。
ドイツ料理といえば、一番有名なのはソーセージ。
しかし、肉料理もとても有名で、中でもアイスバインは代表的な肉料理です。
日本でも耳にすることはありますが、そもそもソーセージ以外のドイツ料理はあまり有名ではありませんね。
アイスバインという料理の名前の由来や意味は?
アイスバインの味や特徴は?
これらについて紹介します。
アイスバインの料理の名前の由来や意味は?
アイスバインは、ドイツの料理です。
アイスバインの名前の由来には諸説あります。
肉を長時間煮込むため、肉から茹で湯に溶け出したゼラチン質やコラーゲンが冷えて固まると白く氷(アイス)の様に見えることが名前の由来と言われます。
他には、ラテン語で坐骨を意味する「oi ischbeen」に由来するとも言われます。
または、かつてアイススケートの歯に使われていた骨に由来するという説もあります。
なお、ドイツ語には、「アイスバイン」に良く似た言葉として「アイスヴァイン」というものがあります。
日本語には、「バ」と「ヴァ」の区別がありませんから、文字にすれば混同はありませんが、アイスバインとアイスヴァインを混同しそうになります。
ドイツ語の「ヴァイン」は、日本語の「ワイン」で、アイスヴァインは、アイスバインと全く別物で、氷点下に凍らせた実から作られるワインです。
アイスバインの特徴は?
アイスバインは、ドイツの中でも、ドイツの北部の代表的な家庭料理で、ドイツ北東部に位置するベルリンの名物料理です。
アイスバインは、骨付きの豚肉、特にすね肉を何日もかけて塩漬けにして水分を除いてから、さらに香味野菜や香辛料とともに数時間塩茹でにした料理です。
香味野菜としては、タマネギやセロリが使われ、香辛料としてはクローブなどが使われます。
豚肉の旨味を楽しむための料理ですので、ザワークラウトやマッシュポテトなどともに食べることが多いです。
マスタードなどを付けて食べるのが一般的で、正統な食べ方です。
調理方法も味付けもシンプルで豪快な肉料理で、これぞ、ドイツの肉料理といった趣です。
アイスバインの味は?
アイスバインは長時間煮込んで作り上げるため、肉は非常に柔らかく、とろとろしていて食べやすいです。
ハーブや香味野菜の芳香も豊かです。
味については、塩茹でするだけの味付けで、良く言えば塩味だけのシンプルで素朴な味であり、悪く言えばかなり大味な料理です。
日本では、茹で豚と同様に、辛子醤油をつける日本流の食べ方もあります。
ドイツには、アイスバインと同じく豚のすね肉を使ったシュバイネハクセという料理があります。
シュバイネハクセは皮がパリパリになるまでローストした料理で、調理方法も味もアイスバインと異なります。
まとめ
・アイスバインは、ドイツの代表的な料理で、豚のすね肉を数日間塩漬けし、さらに数時間、香味野菜やハーブとともに塩ゆでした料理です。
・名前の由来には諸説あり、肉から溶け出した成分が白くアイスに見えるから、ラテン語の坐骨に由来する、アイススケートの歯に使われていた骨に由来するなどと言われています。
・アイスバインは、肉を塩漬けしたり塩茹でする過程で付くだけの味付けで、シンプルな塩味の料理です。
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