シュトレンという食べ物を知っているでしょうか。
シュトレンは、ドイツの菓子パンです。
同じドイツ出身のバウムクーヘンに次いで、日本でも知られるようになりました。
しかし、それでも、まだまだ広くは知られておらず、どんな食べ物なのか気になりませんか?
ここでは、シュトレンについて良く知らない人のために、名前の由来、発祥の国や味などを含めて、紹介します。
シュトレンの名前の意味と由来は?
シュトレンとはドイツ語です。
そのシュトレンは、ドイツ語で坑道、トンネルの意味です。
シュトレンという名前の食べ物は、ドイツ語では、坑道、トンネルと同じ意味です。
なぜ、そんな名前になったのでしょう?
ドイツでは、一般に、お菓子にシュトレンという名前は、鉱員(鉱夫)が坑道によく持参したことが名前の由来だと言われています。
シュトレンが、乾燥しにくく、鉱員たちの食べ物として都合が良かったため、良く食されたのだそうです。
鉱員たちが坑道(シュトレン)に持ち込んで良く食べた食べ物が、その後、シュトレンと呼ばれるようになったということですね。
シュトレンとは?発祥の国はどこ?
シュトレンは、ドイツで生まれた食べ物です。
シュトレンとは、小麦粉、水、酵母で作られた生地に味を加えて作ったパンです。
生地には、砂糖漬けのオレンジピールや、他のかんきつ系の果物の皮、レーズン、アーモンド、カルダモン、シナモンなどが混ぜられています。
他にも、牛乳、バター、砂糖、塩、ラム、卵、バニラ、ドライフルーツなどが生地に加えられることもあります。
スペインやドイツのお菓子であるマジパンが埋め込まれることも良くあります。
焼き上がったパンの表面には、真っ白くなるまで粉砂糖がまぶされています。
ケーキのような印象を与えるパンであり、実際に、ケーキとして紹介されることも良くあります。
日本では、シュトーレンと表記されたり、そのように呼ばれることが多いですが、ドイツ語の発音では、シュトレンとなります。
ですから、シュトーレンとシュトレンは同じものを指します。
シュトレンは、パンのように長い形で焼き上げられ、スライスして食べます。
今のシュトレンとは違いはありますが、14世紀にはその存在が確認されているほど、歴史のある食べ物です。
ドイツやオランダでは、一年中売ってはいますが、伝統的にクリスマスに良く食べる習慣があります。
ドイツでは、クリスマスを待つ待降節という4習慣の期間の間、少しずつスライスして食べるのが習慣です。
日が経つに連れて、フルーツの風味などがパンの方へ移っていって、味が変わっていくため、味の変化が進むのを待ちながら、クリスマス当日がいっそう待ち遠しく感じられるといいます。
ドイツに近いフランスの東部のアルザス地方でも食べられ、この地方の代表的な菓子として扱われています。
日本でも、クリスマスシーズンにシュトレンを売り出すパン屋やケーキ屋を見かけるようになりました。
2014年ごろから注目を集め始めたといわれています。
人気店のシュトレンは、シーズンになると予約が殺到するそうです。
シュトレンの味や食感は?
シュトレンは、もともと日持ちするように作られているので、食感は硬いです。
シュトレンに限らず、ドイツのパンは日本のパンより硬いものが普通で、シュトレンは、日本人好みのふわふわしてやわらかいパンやケーキとは全く異なります。
見た目は、パウンドケーキのように見えますが、パウンドケーキのようなやわらかさは無く、パウンドケーキよりもパサパサしています。
味は、中に入っているものにもよりますが、砂糖が上にたっぷりとかかっていますから、甘いです。
まとめ
・シュトレンは、ドイツ語の坑道の意味を持ち、鉱員たちが坑道によく持参して食べたことが名前の由来と言われています。
・シュトレンは、砂糖漬けの柑橘系果物の皮、レーズン、ドライフルーツなどが埋め込まれたドイツ発祥のパンです。
・ドイツでは、クリスマス前に、少しずつスライスしながら、クリスマスに向けて食べる習慣があります。
・シュトレンはパンですが、日本のパンと違って、食感は硬く、砂糖がかかっていて甘いです。
コメント