マウルタッシェンということばを聞いたことがあるでしょうか?
マウルタッシェンはドイツの料理の名前です。
ドイツというと、ハンバーグとソーセージが有名ですね。
しかし、それ以外にもドイツには日本では知られていない料理がたくさんあります。
そんなマウルタッシェンの名前の意味は?
マウルタッシェンの味は?
マウルタッシェンと、一見似ているラビオリとの違いは?
これらの点について紹介します。
マウルタッシェンの名前の意味は
マウルタッシェンはマウルブロン・タイヒタッシェンの略語です。
マウルブロンは、マウルタッシェの発祥と言われている修道院の名前であり、タイヒタッシェンは日本語では肉入りの蒸しだんご(餃子)といったところです。
ですから、マウルブロンの肉入り蒸しだんごとなります。
このマウルブロン・タイヒタッシェンの前半から「マウル」が抜き出されて、後半から取り出された「タッシェン」が組み合わさってできています。
宗教上の慣習に従って、肉や卵、乳製品を食べられない特別な期間の間に、どうしても肉を食べたい人が、考え出した料理と言われています。
パスタ生地の中に肉を隠せば、神様にばれないだろう、と言うことで始まった料理とのことです。
このことから、マウルタッシェは、ドイツ語で「神様へのペテン」との別名も持ちます。
マウルタッシェンとはどんな料理?どんな味?
マウルタッシェンとは、ドイツのシュヴァーベン地方の郷土料理です。
袋状のパスタ生地の中に、ひき肉、パン粉、ホウレンソウ、タマネギなどがたっぷりと詰め込まれた料理です。
ハム、スモークハム、ソーセージなどを入れるレシピもあります。
フレーバー付のために、パセリやナツメグを加えることもあります。
パスタ生地の袋の大きさは、8cmから12cmほどで、1人分につき、2つまたは4つが供されます。
マウルタッシェンは、塩のみで味付けした水またはスープで茹でて、スープと共に皿に盛って出されます。
使われるスープはコンソメスープが多く使われます。
クリームソースが使われることもありますし、家庭で作る場合は鶏ガラスープで作ることもできます。
揚げる調理法もあります。
マウルタッシェン自体は、塩や胡椒で軽く味がついている程度でシンプルで、主な味は共に盛られるスープ次第です。
マウルタッシェンとラビオリとの違いは?
マウルタッシェンは、パスタ生地で、肉や野菜を包んで茹でたり、上げたりしたもので、世界中に似た料理があります。
日本では、餃子が近く、マウルタッシェは、ドイツ版餃子と呼べる料理です。
他にも、イタリアのラビオリなども、マウルタッシェとよく似ていて、ラビオリは2枚の方形のパスタ生地の間に、ひき肉やみじん切りの野菜、チーズを挟んだものです。
ラビオリも、茹でたり、スープにして食べるのでマウルタッシェとよく似ています。
マウルタッシェンとラビオリの大きな違いは、発祥の国が違うことです。
他の違いは、大きさです。
ラビオリは1辺が3cmから5cmと一口サイズなのに対して、マウルタッシェンは、8cmから12cmと、ラビオリよりも二回りほど大きなサイズです。
まとめ
・マウルタッシェンは、ドイツ語で「マウルブロンの肉入り蒸しだんご(餃子)」が省略された形です。
・マウルタッシェンは、ドイツの郷土料理で、袋状のパスタ生地の中に、ひき肉、パン粉、ホウレンソウ、タマネギなどがたっぷりと詰め込まれた料理です。
・茹でたり、スープにしたり、揚げたりして食べます。
・マウルタッシェンは、ラビオリや餃子に良く似ていますが、ラビオリよりも二回りほど大きなサイズです。
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