トゥロンという食べ物を聞いたことがあるでしょうか。
トゥロンは、スペインで作られる代表的な伝統菓子です。
トゥロンは、スペインではクリスマスに欠かせない食べ物です。
まだまだ日本では手に入りにくいですが、スペインでは一番有名なお菓子。
そんなトゥロンとはどんな味がするのか?
トゥロンにはどんな種類があるのか?
トゥロンの食べ方は何かあるのか?
これらの点について紹介します。
トゥロンとはどんなお菓子?味は?
トゥロンは、スペインの伝統的なお菓子で、ナッツ類、蜂蜜、砂糖、卵白を練り合わせて作ったお菓子です。
長方形の板状か、ラウンドケーキの様に丸く成形されます。
ナッツ類は焙煎したものが使われ、アーモンド、待つのみ、ヘーゼルナッツなどが使われます。
アラビア半島に起源があると考えられていて、そこからアーモンドと蜂蜜を使ったお菓子が伝わって来て、15世紀にトゥロンの原型らしきものが作られました。
その後、16世紀にバレンシア地方の都市アリカンテで発展して、今日のトゥロンが誕生したと考えられています。
アリカンテから20kmほど離れたヒホナという町でも別の形で発展してきました。
味は、キャラメルナッツのようなとても甘い味です。
アメリカのハニーローストアーモンドが近い味です。
原料も同じですしね。
この甘さが、日本人には強すぎるのか、トゥロンは苦手という日本人も多いです。
しかし、これは、おいしいトゥロンを食べたことがないのが原因かもしれません。
というのも、トゥロンは、品によって値段の差が大きく、本場スペインでは、スーパーマーケットで200円くらいで買えるものから、1000円以上する高級品もあります。
高価なトゥロンがおいしいトゥロンで、安価なものとの違いの1つは、アーモンドの含有率です。
また、安いトゥロンは、砂糖が使われていて、これが甘すぎの原因になっています。
さらに、安いトゥロンは、輸入品のカリフォルニア産のアーモンドを使っています。
そもそもほとんどアーモンドと蜂蜜だけでできているトゥロンですから、素材の良し悪しが味に直結します。
トゥロンの種類は?
トゥロンは、大きく分けて2つのタイプがあります。
固いタイプのトゥロンで、「トゥロン・ドゥーロ」と呼ばれ、「トゥロン・デ・アリカンテ(アリカンテのトゥロン)」と呼ばれます。
名前の通り、アリカンテで生産されるトゥロンであり、アーモンドやナッツを60%以上含んでいて、蜂蜜や卵白で固めたもので、岩のように固いものもあります。
もう1つは柔らかいタイプで、「トゥロン・ブランド」または「トゥロン・デ・ヒホナ(ヒホナのトゥロン)」と呼ばれます。
こちらは、ヒホナで作られるトゥロンで、粉末状や砕いたアーモンドを蜂蜜と卵白でペースト状にしたもので、ものによってはチューインガムほどの柔らかい歯ごたえが特徴です。
他にも、卵黄やスペインの菓子マサパンを加えて練ったものや、ココナッツを使ったものなど、150種類以上のバリエーションを出している専門ショップもスペインにはあります。
トゥロンの食べ方について
トゥロンは、年中売っているのですが、スペインではクリスマスに最も多く食べられます。
クリスマス前になると、市場やスーパーマーケットでは大量のトゥロンを売り出します。
クリスマス前後に、様々な種類のトゥロンを買い込み、小さく切り分けて、盛り付けて、大勢で食べます。
日本では、スーパーなどでは手に入りませんが、インターネットの店舗で手に入れることができます。
まとめ
・トゥロンは、スペインの伝統的なお菓子で、アーモンドなどのナッツ、蜂蜜、砂糖、卵白を練り合わせて作ったお菓子です。
・トゥロンには、大きく分けて、固いタイプの「トゥロン・ドゥーロ」または「トゥロン・デ・アリカンテ」と、柔らかいタイプの「トゥロン・ブランド」または「トゥロン・デ・ヒホナ」があります。
・トゥロンは、スペインでは、クリスマスの前後に良く食べられます。
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