レモングラスティーは、レモングラスの葉で淹れたハーブティーです。
レモングラスは、料理に良く使われており、東南アジア、インド、カリブの料理でスープやカレーなどに使われるハーブです。
そういったエスニック料理を食べたことのある人にとっては、お目にかかったことがあると思います。
そんなレモングラスとレモングラスで淹れたレモングラスティーの特徴はどんなものでしょう。
レモングラスティーの味や効能は?
レモングラスティーの作り方や水出しの淹れ方は?
これらの点を含めて紹介します。
レモングラスの特徴
学名 | Cymbopogon citratus |
分類 | イネ科オガルカヤ属 |
和名 | レモンガヤ |
ティーに使う部分 | 葉 |
主要成分 | 精油、フラボノイド |
レモングラスの植物としての特徴
レモングラスは、イネ科オガルカヤ族の多年草で、高さが1.5mほどになり、その葉は細長く1mほどに成長します。
オガルカヤ属には50種類以上の種があり、本種の原産地はマレーシアと考えられています。
しかし、純粋な野生種が見つかっておらず、インドの南部かスリランカ辺りが原産と言われています。
和名はレモンガヤと言います。
レモングラスの歴史
レモングラスは、数千年前から好んで使われてきた歴史があります。
インドの伝統医学アーユルベーダで使用され、「冷やすハーブ」として解熱や感染症の治療に、古くから使われてきました。
インドでよく栽培されており、18世紀にイギリスに伝わりました。
日本に持ち込まれた詳しい年は分かっていませんが、20世紀の初頭にはすでに温室栽培がされていたと言われています。
第二次大戦前までは、インドがレモングラスの主要な供給国でしたが、インドはその地位を失います。現在は、レモングラスは広く知られており、世界各国で親しまれています。
レモングラスの有用な特徴や用途など
レモングラスは、その名から分かるように、レモンに似た香りを持っています。
これは、レモングラスが、レモンの香り成分であるシトラールを含んでいるからです。
レモンに似た香りですが、レモンほどスーッとする感じはせず、甘い香りを併せ持っています。
レモングラスは、その香りゆえに好まれ、本物のレモンの果実よりもレモンらしいと香りを放つともいわれます。
人工的なレモンの香り付けに使われることがあります。
香りが良いことから、抽出された精油も高い人気があります。
味は、若干の酸味を感じますが、不快な感じを持たせるほどではありません。
しかし、葉が固いので、基本的には食用としては使いません。
料理に入れる場合は、香りづけが目的であることがほとんどです。
有名なところでは、タイ料理のトムヤムクンにレモングラスの茎が使われています。
また、魚や肉の臭みを消すのに利用されます。
レモングラスは、虫除けにも活躍します。
人間にとっては良い香りと感じるレモングラスですが、虫にとってはこの香りは嫌いなようです。
レモングラスの精油をスプレーボトルなどに入れてスプレーすれば、虫除けスプレーになります。
市販の虫除けのなかにもレモングラスを含んでいるものがあります。
また、レモングラスの香り成分は「ドライバーの精油」という別名も持っています。
レモングラスが心を落ち着かせ、集中力を高める効能を持つ証でしょう。
レモングラスティーの作り方
レモングラスティーの作り方を紹介します。
レモングラスティーの材料
レモングラスティーの材料は、レモングラスの葉です。
フレッシュとドライのどちらを使うこともできます。
栽培して収穫したものを使う場合、レモングラスの葉はとても長いので、1cm~2cmほどの長さにカットして使いましょう。
レモングラスティーの淹れ方
レモングラスティーは、1杯分の150ml~180mlのお湯に対して、3g(ティースプーン大盛り2~3杯程度)が目安の分量です。
沸騰したてのお湯を注いでから5分の抽出時間を置きましょう。
蒸らしている間、レモングラスの香りが周りに漂います。
抽出が進んで、お湯が黄色に色づいたら、出来上がりです。
レモングラスティーの水出しついて
レモングラスは、水出しで淹れることもできます。
水出しで淹れる場合には、ホットで淹れる場合に使うハーブの量の5割増し程度の量を使います。
目安としては、1杯分の150ml~180ml当たり、ティースプーン4杯か5杯です。
水出し用のポットに入れて作っても良いでしょう。
水出しで作るには、常温の水を使用します。
抽出には、熱湯よりも多くの時間が過かかります。
レモングラスの葉は硬いので、抽出時間は多めに取りましょう。
4時間ぐらいを見ておくと良いでしょう。
夜にポットで作って、そのまま朝まで冷蔵庫に入れておくと、朝出来上がっていて、手軽に作ることができます。
レモングラスティーの特徴
レモングラスティーの特徴を紹介します。
レモングラスティーの味と香りについて
レモングラスティーは、レモンに多く含まれる香り成分シトラールを含んでいるため、レモンに似たすがすがしい香りがします。
一方で、レモンのようなスーっとする香りよりも優しく、甘い香りが混じっています。
一口飲めば、レモンの香りが口の中に広がります。
味は、わずかな酸味があり、レモンに似た感じがあります。
しかし、レモンの果実を口に含んだときのような、酸っぱさはありません。
やわらかい口当たりです。
レモングラスティーのおすすめの飲み方
レモングラスは、味や香りにクセがないので、シングルで楽しむことができます。
しかし、同じレモンに似た香りを持つレモンバームや、レモンピールなどとブレンドすると、レモンの香りが強くなって、より楽しめます。
レモングラスティーは、ペパーミントやスペアミントなどのミントのハーブとブレンドすると、すがすがしさと爽快感が得られて、おすすめです。
爽やかな風味ですから、夏場などにアイスで飲むのもおすすめです。
レモングラスティーの効果・効能について
レモングラスティーの効果や効能にはどのようなものがあるでしょう。
レモングラスティーの主要な成分
レモングラスティーの主要な成分は、精油とフラボノイドです。
植物の香りを作る精油には、シトラールが含まれています。
シトラールは、レモンのみずみずしい爽やかな香りをもたらす成分です。
レモングラスティーの効能
レモングラスティーは、すっきりとした爽やかな香りから、気持ちをリフレッシュさせる効能があります。
勉強や仕事などの作業をしているときに、作業をしながら、または休憩時間などに飲むと良いでしょう。
朝の目覚めや、眠くなった時に飲むのもおすすめです。
また、レモングラスティーは、消化を促す効果も期待できますし、飲んだ後は口の中がさっぱりします。
こういった効能から、食後も飲むのに適したタイミングです。
まとめ
・レモングラスはレモンの爽やかな香りの中にほんのり甘い香りを含んだハーブです
・レモングラスティーは、気分をリフレッシュしたいとき、集中力を高めたいときにおすすめです。
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