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ネトルティーの作り方や味は?効能と副作用についても紹介

ハーブティー

ネトルティーは、ネトルで淹れたハーブティーです。

ネトルは、ヨーロッパでは古くから利用しているハーブです。

しかし、日本では、あまり知られていません。

ネトルは、日本のイラクサという植物の仲間です。

イラクサは、触れると分泌される液体が皮膚に付くと痛みを感じたり、若い葉を食べることができることなどから、知っている人もいるかもしれません。

そんなネトルや、ネトルで淹れたネトルティーについて紹介します。

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ネトルの特徴

 

ネトルの植物としての特徴

ネトルは、イラクサ科イラクサ属の多年草で、夏に1m~2mに成長します。

葉は大きく、長さが3cm~15cmで、縁がノコギリの葉の様にギザギザしています。

和名は、セイヨウイラクサといい、イラクサには様々な種類があります。

ヨーロッパ、アジア、北アフリカ、北アメリカが原産で、他の地域にも持ち込まれています。

日本では、本州の関東より西の地域、四国、九州に自生しています。

日本のイラクサと同じく、葉や茎の棘には毒性があり、触れると、痛みが続くので、取り扱う際は、気を付けて下さい。

学名に含まれるUrticaは、ラテン語のuroに由来すると考えられています。

uroは、「焼く」を意味し、セイヨウイラクサに触れると焼くような激痛を起こすからと言われています。

ネトルの有用な特徴や用途など

ネトルは、ヨーロッパで2,000年以上も前から知られる歴史のあるハーブです。

ネトルには、昔からお守りの力があると信じられていました。

そのため、家の周りに置いたり、サシェにして持ち歩くといった使われ方をしてきました。

また、ネトルは、オーストリアでは、伝統的に、腎臓や尿路、胃腸などの不調を治療するために使用されてきました。

ネトルは、ビタミンCと鉄分を始め、他にも、ビタミンAなどのビタミン、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルといった様々な栄養素を豊富に含みます。

このように、ビタミンやミネラルといった栄養素が豊富なので、栄養不足の人に対して、妊婦に対して、など用いられてきました。

ロシアでは、スープの具として用いられます。

食べるのは若葉で、食べる場合も生食は推奨されていません。

スープの具としてや、ホウレンソウのように炒めて食べることができます。

ネトルティーの作り方

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ネトルティーの作り方を紹介します。

ネトルティーの材料

ネトルティーの材料は、乾燥した葉の部分です。

ネトルに含まれるヒスタミンは皮膚には刺激となりますが、体内に取り込んだ場合に、痛みなどが出るわけではありません。

ですから、心配せずにティーとして楽しむことができます。

ネトルティーの淹れ方

ネトルティーを淹れるには、1杯分の150ml~180mlのお湯に対して、ティースプーン2杯分が目安の分量です。

成分が出にくいため、抽出時間は7分ほどです。

抽出が進むと、色が出てきます。

香りは緑茶や草の香りに似ているので、淡い緑色を想像しますが、茶色に色づきます。

ネトルティーの特徴

ネトルティーの特徴を紹介します。

ネトルティーの味と香りについて

ネトルティーの香りは、ふんわりとした優しい芝生やイグサといった草のような香りです。

草の香りと言っても不快な香りではありません。

緑茶の香りに草の香りが足されたような印象です。

色の割には、味は薄く、強い味はしません。

緑茶のようなさっぱりした感じはしませんが、やはり緑茶に似た草のような香りが口の中に広がるといった感じです。

緑茶に慣れ親しんだ私たちには親しみやすい味わいで、飲みやすい部類に入るハーブティーです。

ネトルティーのおすすめの飲み方

ネトルティーは、香りも風味もまろやかできつくないので、シングルで楽しむことができます。

緑茶に似た味や香りやありますが、緑茶に匹敵するほどではなく、味も香りもかなり控えめです。

このため、飲み易い反面、人によっては、効能を求めて味や香りを望まずに飲むのでなければ、物足りなさを感じるかもしれません。

その場合は、風味や香りの強めのハーブとブレンドすると良いでしょう。

ローズヒップとブレンドすれば、ローズヒップの酸味がマイルドになるのでおすすめです。

カモミールとのブレンドも、カモミールのふくよかな味わいが加わるので、おすすめです。

ネトルティーの効果・効能について

ネトルティーの効果や効能にはどのようなものがあるでしょう。

ネトルティーの主要な成分

ネトルティーの主要な成分には、ネトルに豊富に含まれる、ビタミンCや、ミネラル、フラボノイド、クロロフィル、ステロールが含まれます。

フラボノイドは、植物の色素の成分です。

動物の脂質がコレステロールであるのに対応するように、ステロールは植物の脂質の一種です。

クロロフィルは葉緑素で、ネトルティーに含まれるクロロフィルは血液中のヘモグロビンの構造に似ているものを多く含みます。

ヘモグロビンは酸素を運ぶ役割を持っていて、ネトルティーのクロロフィルも、ヘモグロビンに似た作用を持ちます。

他に、植物性のヒスタミンを含みます。

ネトルティーの効能

ネトルティーは、ヘモグロビンに似た構造のクロロフィルの作用によって、貧血を予防する効能を持ちます。血行を促進したりする効能を持ちます。

また、血流を刺激して、血行を良くするため、毛細血管の血の巡りが良くなるこうかが規定できます。

これは、怪我の早期回復や、痛風などに効果をもたらすことが期待できます。

血液の汚れを取り除く作用も持っていると言われ、身体の老廃物や毒素を排出するデトックス効果が期待できます。

ネトルティーに含まれるヒスタミンは、抗アレルギー作用を持ちます。

私たちの体内でアレルギー反応として放出されるヒスタミンは、くしゃみ、鼻水などの花粉症の症状などを引き起こします。

しかし、ネトルティーに含まれる植物性のヒスタミンは、むしろ、体内で分泌されるヒスタミンの放出を抑制すると考えられています。

実際、ドイツなどでは、アレルギーの予防にネトルティーが広く飲まれています。

フラボノイドの一種であるケルセチンも、体内のヒスタミンの分泌を抑制するので、この点からも、アレルギーの症状を緩和する効能があります。

アレルギーの緩和の効能から、近年では、花粉症に効果があるハーブティーとして有名になっています。

ネトルティーの副作用は

ハーブティーは、薬効成分を含んでいることが多く、だからこそ、長い間、使用されてきました。

この点、薬と似ています。

薬は、大抵、何らかの副作用を持っています。

その点も同じで、ハーブティーの有効成分は、身体に利点をもたらすとともに、副作用を引き起こすことがあり得ます。

しかし、ハーブティーは、薬のように、有効成分を高濃度に含んでいるわけではないので、効果も緩やかな分、重篤な副作用は報告されておらず、長い歴史の中で利用されて、現在も使用されているハーブティーは、安全であると考えられています。

ネトルティーについても、安全で副作用はないと考えられており、海外のサイトなどを調べても、ネトルティーに重大な副作用は報告されていません。

ただし、まれに、胃の不快感や下痢を起こすことがあるそうです。

また、妊婦や授乳中の方についての重大な副作用は報告されていないようですが、安全が確立されているわけではありません。

心配な方は、避けておいた方が良いでしょう。

まとめ

・ネトルは、ビタミンCなどのビタミン、ミネラルを多く含みます。

・ネトルティーも、同じく、ビタミン、ミネラルを含み、植物性のヒスタミンを含みます。

・植物性のヒスタミンは、抗アレルギーの効能があると言われています。

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