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ローズヒップティーのビタミンCの含有量は?熱湯だと壊れる?

ハーブティー

ローズヒップティーは、ローズヒップで淹れたハーブティーです。

ローズヒップは、多くのビタミンCを多く含んでいます。

ではローズヒップティーについてはどうなのでしょう?

ここでは、ローズヒップティーにはビタミンCは含まれているのか、含まれているならその量について、熱に弱いと言われるビタミンCはローズヒップティーではどうなっているのかなどについてご紹介します。

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ローズヒップティーにビタミンCが含まれている

ローズヒップは、レモンの20倍と言われるほどの量のビタミンCを含んでいます。

その高いビタミンCの含有量から、ローズヒップは「ビタミンCの爆弾」などと呼ばれます。

ローズヒップは高濃度のビタミンCを含んでいますが、ローズヒップティーはどうなのでしょう?

ビタミンがティーにおいて抽出されるのかされないのかは、ビタミンの種類によります。

とういうのも、ビタミンには、脂溶性といって油に溶けるタイプと、水溶性といって水に溶けるタイプがあるからです。

脂溶性のビタミンには、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEがあります。

ビタミンAとビタミンEは、ローズヒップの果実には含まれていますが、脂溶性のため、ローズヒップティーには、多く含まれません。

一方、水溶性のビタミンには、ビタミンCとビタミンB群が含まれます。

ビタミンCは水溶性のため、ティーに多く溶け出します。

このため、ローズヒップティーには、ビタミンCがたくさん含まれています。

ローズヒップティーのビタミンCの含有量は?

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ローズヒップの実そのものには、100g当たり約420mgのビタミンCが含まれています。

これは果物の中ではアセロラについで多い量です。

ローズヒップをそのまま食べれば、すべての量のビタミンCを摂れます。

ではティーとした場合はどれくらいのビタミンCの含有量なのでしょうか?

ローズヒップティーには、標準的なお湯の量150ml~180mlに対して、2~3g程度のローズヒップの果実が使われます。

ちょうど、ティーバッグに含まれる量もこれぐらいです。

すると、ローズヒップティー1杯分のローズヒップをそのまま食べたとして、15mg未満です。

さらにハーブティーとして飲む場合は、15mgのうちの溶けだした分だけですから、もう少し少なくなります。

ローズヒップからどの程度の割合のビタミンCが溶け出すのか、はっきりとした情報はないのですが、緑茶で溶け出す割合に合わせて8割ほどが溶け出すとすると、約12mgです。

これがローズヒップティー1杯分のビタミンCの推定される含有量です。

これは多いのでしょうか、それとも少ないのでしょうか?

100%グレープフルーツジュースですと、150mlで57mgほどですから、さすがにこれには全く敵いません。

果汁そのものですからね。

他に、ビタミンCを多く含むと言われる飲み物、緑茶ですと、150ml当たり、6mgほどなので、緑茶よりかなり多いです。

ということは、果汁には敵いませんが、それを除いた飲み物の中では、やはり他より多くのビタミンCを含んでいるということです。

お湯で淹れるとビタミンCは熱で壊れる?

ビタミンCは熱に弱いということを聞きますが、ハーブティーにした場合、ビタミンCは大丈夫なのでしょうか?

私たちが、ビタミンCと呼んでいる物質は、Lアスコルビン酸という化合物の一種です。

ビタミンCの有名な効能、コラーゲンの生成・保持、ホルモン代謝、発がん物質の抑制、などは、L-アスコルビン酸の持つ作用なのです。

Lアスコルビン酸は、活性酸素を退治するとしても有名で、酸化する力が強く、酸化によって細胞を傷つける活性酸素によって酸化されることによって細胞を守ります。

この過程で、L-アスコルビン酸が酸化されるとデヒドロアスコルビン酸という物質に変わります。

デヒドロアスコルビン酸は、酸化の逆の工程である還元によって、Lアスコルビン酸に戻るため、一ステップ必要ではありますが、再びビタミンCとして働けるため、酸化型ビタミンCとも呼ばれます。

しかし、以前は、デヒドロアスコルビン酸は、ビタミンCとしての機能を果たさないと考えられていました。

そして、ビタミンCを含みがちな果物と野菜のうち、野菜にはアスコルビナーゼというL-アスコルビン酸をデヒドロアスコルビン酸に変えてしまう酵素が含まれていることがあり、加熱調理の多い野菜でLアスコルビン酸が無くなってしまうから、加熱でビタミンCが破壊されると誤解されたのです。

では、実際には、加熱によってビタミンCはどうなるのでしょうか?

調理法別にビタミンCの損失率を測った実験結果によれば、炒めた場合に、全体の2割ほどのビタミンCが破壊されると明らかになり、大きく損なうことはないといわれています。

ですから、熱湯でローズヒップティーを淹れたからといって、ビタミンCがほとんどなくなってしまうという心配はありません。

安心して、ローズヒップティーによって豊富なビタミンCを摂ることができます。

まとめ

・ローズヒップティーは、ビタミンCを豊富に含みます。

・含有量は高く、果汁を除く飲み物の中では上位に位置します。

・ティーを淹れるために熱湯を使ってもビタミンCが大きく損なわれません。

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